隕石落下後の世界で寄生虫と共存。サバイバルクラフト『The Parasites』体験版レポート。
※使用している画像はすべて体験版のプレイより引用。実際の画面とは異なることがあります。
個人開発者のRab-Bit氏は、オープンワールドサバイバルホラー『The Parasites』を開発中だ。対応プラットフォームはPC(Steam)で、発売日は現時点で未定。エンジンにはUnreal Engineを採用しており、現在は無料の体験版(デモ版)が配信されている。
個人開発でありながらフォトリアル寄りのグラフィックに挑戦している意欲作で、ストアページにはシングルプレイヤー対応に加え、レベルエディタの搭載も明記されている。
『The Parasites』は、巨大隕石が落下した後の荒廃した世界を舞台にしたサバイバルホラー+クラフトゲームだ。プレイヤーは感染を生き延びた数少ない生存者のひとりだ。体内に寄生した「パラサイト」と共存することで超人的な生存能力を得た主人公が、シェルターを建てて拠点を広げ、道具や武器を自作し、罠を仕掛けながら、この閉ざされた土地からの脱出を目指す。
ジャンルとしてはいわゆる「ゾンビゲー+クラフト」タイプで、『7 Days to Die』や『SCUM』などが代表作として挙げられる系譜に連なる作品である。世界崩壊系ジャンルが好きなプレイヤーには期待の一作になるのかもしれない。
本作の最大の特徴は、脅威が外側だけではないという点にある。
時間の経過とともに、孤独と寄生虫による「痒み」が身体だけでなく精神にも負荷をかけていくという設定があり、空腹や喉の渇きといった定番のパラメータ管理にとどまらないサバイバル設計となっている。このパラメータ管理を体験済みのプレイヤーは理解しやすいが、まだ初見という方はよく説明を確認しよう。知らないでいるとHPがなぜか減ってしまうという初見殺しともいえる。
敵と戦い、資源を集めるだけでなく、自分自身の内側とも付き合い続けなければならない。この「寄生虫との共存」という切り口が、飽和気味のサバイバルクラフト市場における本作の独自性といえるだろう。
体験版ということもありプレイできる範囲は限定的だが、世界観やゲームスタイルは十分に体験できる。ゲームを開始すると、まずはキャラクターセッティングの画面が表示される。画質はまだ発展途上ながら、性別の選択から細かなパーツの調整まで可能で、オリジナルのキャラクターを作成できる。この規模の個人開発でキャラクリエイトまで実装している点は素直に驚きだ。

ゲーム本編は、主人公がケガを負った状態で、洞窟の中から始まる。まずは周辺を探索することになるのだが、これがとにかく暗い。光源がほとんどなく、当初はまともに探索できる状態ではない。裏を返せば、この視界の悪さがホラーとしての緊張感を最初から演出しているともいえる。

周辺には素材が落ちているので、これを収集して洞窟からの脱出を図る。クラフト画面では、必要な素材を保持した状態でCREATEボタンを押すことでアイテムを作成できる仕組みだ。UIはインベントリと装備、レシピが一画面にまとまったオーソドックスな構成で、このジャンルの経験者なら迷わず扱えるだろう。あまりに暗いので、今回は布と棒で松明をクラフトした。明かりを手にした瞬間の安堵感は、サバイバルゲームならではの体験だ。

松明を掲げて進む洞窟内には、世界観が伝わるグロテスクな物体が随所に配置されており、リアルなグロさを味わうことができる。何がこの惨状を生んだのか、隕石落下後の世界で一体何が起きたのか、明確な説明がないぶん、想像力を掻き立てられる。ホラーとしての雰囲気づくりは、この時点ですでにしっかりしている印象だ。
洞窟を抜けると、主人公は山間部にいたことがわかる。洞窟の外にはキャンプ跡地があり、アイテムをいろいろと補給できる。かつてここに誰かがいた痕跡から物資を拝借しつつ、ここから本格的なサバイバルが始まるというわけだ。

体験版には時間制限があり、今回は世界観がわかる程度のプレイにとどまった。正直なところ、フレームレートや画質など、改良すべき点はまだ相当あるだろう。ただし本作は個人開発かつ開発中のアルファ版である。その前提で見れば、オープンワールド、キャラクリエイト、クラフト、そして精神への負荷という独自システムまで盛り込んだ意欲は評価したいところで、頻繁なアップデートが続いていることからも、開発の熱量は伝わってくる。世界崩壊系は人気ジャンルということもあり、「寄生虫との共存」という新要素を磨き上げ、長く遊べるゲームに育つことを期待したい。

『The Parasites』はPC(Steam)向けに発売予定で、リリース時期は未定だ。気になった方はウィッシュリストに登録しておこう。

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