分解・組み立ての没入感がたまらない。2026年発売予定の経営シミュ『リ・ストーリー: 思い出修理屋』試遊レポート。不器用でも思わず徹夜営業してしまうかも。
- 佐藤 慶太朗
- 6 日前
- 読了時間: 3分
更新日:58 分前
※使用している画像はすべて体験版のプレイより引用。実際の画面とは異なることがあります。
ローグライトサバイバル『Skyhill』などを手がけるMandragora Studioが開発し、tinyBuildがパブリッシャーを務める本作は、2026年に『リ・ストーリー: 思い出修理屋』を発売する。対応プラットフォームはPC(Steam)だ。
本作は、2000年代半ばの東京を舞台に、電子機器修理屋を営む経営シミュレーションゲームだ。プレイヤーは店主となり、訪れるお客さんが持ち込む懐かしのガジェットを修理していく。"YAKUZA"風の男性や、少しストーカー気質の郵便屋さんなど、個性的な人々とのやり取りを通じ、彼らの思い出や人生に触れていくこととなる。

本作の最大の特徴は、細部までこだわり抜かれた機器の分解・修理システムと、その心地よい空気感だ。ドライバーでネジを外し、1つずつ部品を分解していく。普段DIYや組み立てをしない筆者は、外した順を覚えておかないと、「どう組み立てるんだっけ?」となってしまい、適当にはめてみる時間が発生してしまったが、パズルのようにカチッとはまった時の音が非常に気持ち良い。
作業中のカチャカチャという音もASMRのように心地よく、ラジオから流れるチル系の音楽と相まって、リラックスした空間を作り出している。たまに謎の日本語の雑音が流れてくるのも、海外開発陣がイメージする「トーキョー」っぽさがあってどこか憎めないポイントだ。

修理の基本プロセスは、分解して、掃除が必要なものは汚れを落とし、壊れている部品は交換して、再度組み立てるというもの。たまごっち風の「エッグっち」や、ガラケー、PSPのような機器は、基板やバッテリーまで細かく設計されており、中身を知る楽しさがある。ちなみに、汚れたままや壊れたまま組み立てようとすると、画面下からでる猫に注意されて完成にならない。一方で、細かなネジなどは勝手に回収され、同じネジ穴を探す手間はないため、非常に遊びやすい作りになっている。

また、店舗を訪れるお客さんだけでなく、パソコンに届くメールからの注文も重要な要素だ。ライセンス獲得などでお金を稼ぐためには、オンラインの依頼(朝に宅配業者が回収に来る)もこなす必要がある。
面白いのが部品の調達方法だ。部品が壊れている場合は、オンラインショップで同じジャンク品を購入し、それを自ら分解して必要な部品を抜き取るという、非常に現実的かつ本格的なシステムが採用されている(パソコンのUIが現実のパロディになっているのも見どころだ)。

ゲーム内では時間の概念があり、これがプレイヤーの没入感を加速させる。最初は簡単な片づけからお店をオープンさせるのだが、慣れないうちは1つのガジェットを修理している間にどんどん時計が進む。気づけば朝になっており、勝手に24時間営業状態になってしまうほど、修理作業に夢中になってしまった。背景にセブンのようなコンビニやカラオケ屋が見えたりと、海外のゲーム開発会社がイメージする風景を眺めるのも興味深い。

体験版では、バケツというキャラクターの依頼がチュートリアル的な役割になっており、5人程度の依頼と5種類ほどの修理品を体験できた。(プレイ時間は約2時間かかった)
どうやら本作は、お客さんとの会話の選択肢によって彼らの人生やお店の評判が変わり、ストーリーが分岐してマルチエンディングを迎える仕組みになっているらしい。
本編では修理依頼だけでなく、ジャンク品を安く仕入れて修理販売したり、キャラクターたちの思い出のストーリーがさらに展開されるようだ。少し不思議な日本語訳の言い回しもご愛嬌ということで、製品版のさらなるボリュームアップと人間ドラマに期待したい。
『リ・ストーリー: 思い出修理屋』はPC(Steam)向けに2026年に発売予定だ。

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