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【インタビュー】【後編】初心者待望の『HoI4』攻略本はいかにして生まれたのか? 執筆担当マシュー・コーダさんが語る「史実再現」と「わかりやすさ」の葛藤

  • 執筆者の写真: コンテンツ事業部 ACROVE
    コンテンツ事業部 ACROVE
  • 19 分前
  • 読了時間: 5分

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※前編はこちらからお読みいただけます。


『Hearts of Iron IV』(以下、HoI4)の攻略本制作において、執筆を担当したマシュー・コーダさん(以下、マシューさん)にインタビューを実施!


企画を聞いたときの心境から、膨大な情報量を攻略本へと落とし込む苦労、そして「史実再現」へのこだわりまで、制作の舞台裏をたっぷり伺いました。


Q10:そうした緻密な試行錯誤を重ねて進められた制作ですが、その期間中に「これはヤバい!」とヒヤッとした裏話などはありましたか?


マシューさん:

執筆の真っ最中にゲームの大型アップデートが入った時は、ものすごくヒヤッとしました。ドクトリンの仕様変更もありましたし、特に海軍に「支配値」という新しい概念が追加されてシステムが一変したんです。まずは自分自身がその新仕様を理解するところから始めなければならず、かなり混乱しましたね。


ほかにも「石炭」という新資源が追加された時も、「今まで書いた攻略チャートが崩れて最初からやり直しになるんじゃないか!?」と冷や汗をかきました。幸いなことにドイツや日本の攻略には大きな影響がなかったので安心しましたが、アップデートで追加される新仕様が一番焦った出来事です。


― 執筆途中の大型アップデートは、まさに攻略本制作における一番の肝冷やしイベントですね…! 根本のシステムが一変するなかでの再検証は、想像を絶する労力だったと思います。


Q11:膨大な検証作業もあったと思いますが、1回の作業でどれくらいプレイされていたのでしょうか?


マシューさん:

1回のプレイで6時間〜8時間くらいぶっ続けで遊ぶ日は少なくなかったですね。


HoI4は普通に遊んでも1プレイが長いのですが、今回は攻略本用の検証だったので、ゲーム速度を最高速にして時間を飛ばすことができないんです。というのも、このタイミングでこの操作をするという手順を原稿に落とし込むために、ゲーム内の時間をスキップせず丁寧に再現しながらプレイしていく必要があったので、1回の検証だけで8時間近くかかってしまうことも多々ありました。


Q12:ちなみに、マシューさんはもともと歴史好きだったのでしょうか?


マシューさん:

高校時代に世界史をしっかり勉強していたので、そこそこ知識はある方かなと思います。やっぱり歴史好きな人がHoI4を遊ぶ上で一番面白いところって、「IF(もしもの歴史)」を自分の手で再現できることだと思うんですよね。


「もしあの時、この国がこう動いていたらどうなっていたか?」という妄想を、ゲーム内で実際に試せるのが最大の魅力です。ユーザーが作ったMODでも「もし第一次世界大戦でドイツが勝っていたら」という世界線のものがあったりして、歴史好きなら誰しも一度は考える「たられば」を形にできるのはたまらないですね。


あと、ゲームに出てくる将軍や国家元首の顔イラストが、実在の人物にびっくりするくらいそっくりなんですよ! 気になって調べると全く同じ顔の写真が出てきたりして。(笑)そうしたリアルなグラフィックで世界の歴史を体感できるのも面白いポイントです。


Q13:ゲームをプレイする中で、新しく知った歴史の発見などはありましたか?


マシューさん:

一番印象的だったのは、日中戦争の時期に起きた「パナイ号事件」(※揚子江でアメリカの船を日本軍が誤って撃沈してしまった事件)です。


高校の世界史をしっかり勉強していたとはいえ、どうしても時間の関係で近代・現代史が駆け足になりがちで、各戦争の細かい事件までは深く触れないことが多いんです。でも『HoI4』を通じて「この事件がきっかけでアメリカ民間の対日感情が一気に悪化して、後の太平洋戦争へとつながっていくんだな」という歴史の背景を知るきっかけができたのは、すごく良い学びになりました。


― 歴史の知識が深まると、他のエンタメの楽しみ方も変わりそうですね。


マシューさん:

そうなんです。 今回のお仕事をいただいてから色々な戦争映画を観たのですが、映画に対する「解像度」が劇的に上がったのを感じました。


例えば名作映画『ヒトラー 〜最期の12日間〜』を観た時も、HoI4で何度も見かけた将軍や政治家の名前がたくさん出てきて、「ゲームに出てきたあの人だ!」と知識がどんどんリンクしていくのが最高に面白くて。


それに、劇中で歩兵の横を装甲車が走っているシーンを観た時も、「だからゲーム内でも歩兵と装甲車を組み合わせると師団が強くなるのか!」と、現実の戦術がゲームのシステムにどう落とし込まれているかが理解できたんです。知識と映像がどんどんつながっていく体験は、このゲームならではの醍醐味ですね。


Q14:一人のプレイヤーとして『HoI4』で今後やってみたいプレイなどはありますか?


マシューさん:

今回攻略本のためにドイツと日本を徹底的にやり込んだので、次はプライベートで純粋に楽しむために「ソ連」をプレイしてみたいですね。執筆というプレッシャーから解放されて、一人のゲーマーとしてじっくり遊んでみたいです。


― プレッシャーのない「純粋なプレイ」、最高ですね! ゼロからの土台作り、そしてアプデの冷や汗を乗り越えた今だからこそ、格別の楽しさがあるはずです。本当にお疲れ様でした。


Q15:最後に、これから本書を手にするプレイヤーに向けてメッセージをお願いします。


マシューさん:

HoI4は、「歴史」や「世界史」、「戦史」、あるいは「地理」が好きで、「もしもの世界線」を試してみたいという人にとって、間違いなく刺さる素晴らしいゲームです。

セールなどでよく見かけるため、「なんとなく買ってみたけれど難しすぎて放置してしまった」、「買ったものの何から手をつければいいか分からない」という方も多いのではないでしょうか。


今回私たちが作った攻略本は、そうした「完全な初心者」に向けた徹底ガイドになっています。挫折しがちなポイントをしっかりカバーし、スムーズにゲームを楽しめるよう心を込めて制作しました。


「名前は超有名だけど、あまりにも難解で情報量が多すぎる」というこの大作ゲームに対して、この本は間違いなく困難を乗り越える「ひとつの答え」になる一冊だと確信しています。ぜひ本書を片手に、自分だけの歴史を描いてみてください!


― ありがとうございました!




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